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06栞。

06

January February March April May June July August September October November December
2012(Fri) 00:43

とかげ

よしもとばなな

「とかげ」  吉本ばなな・著


なぜかいつも、本棚で背表紙を見たとき、読んだはずなのに、どんな話だったっけか、と既読なのか未読なのか、よくわからなくなる。
読むと、あぁ、こんな感じ、読んだかも。と思うのですが・・・・。
なんだろう、さらりと読むのがいい、ってことなのかな。
実際、読んでみても、そんなにぐっとくるものは特に感じなかった。さらり、です。
「運命」とか「宿命」とか、そういう生の分岐点?をテーマにした作品集らしいので、全然さらりじゃないはずなんだけどな、なんでかなぁ・・。


とかげ (新潮文庫)とかげ (新潮文庫)
(1996/05)
吉本 ばなな

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01

January February March April May June July August September October November December
2012(Sun) 13:31

なつのひかり

江國香織

「なつのひかり」  江國香織・著


この本に出会ったのは、もう10年ほども前の話で、当時は、正直に言って、よくわからない、そういう印象しかなかった。
いつか、読み返そう、そう決めて、今読み直してみても、やっぱりまだよくわからない。
だけどどこか魅力を感じるのは、それが江國さんだからこそ、なのか。。
おそらく、これはファンタジーなのだと思う。だけど、妙な現実感、それは読んでいる間の、妙な肌触り、音、光、熱、そういうものたちの、まとわりつくようなリアリティー、でも、本物じゃない。とにかくこの妙な感じは、なんとなく、蜃気楼のような、白昼夢のような、確かなのに不確かな、そういう奇妙な魅力を持っている。
読んだあとで、全体の、ストーリーをかいつまんで考えてみると、どうも、この小説は、実は王道中の王道をいっているのではないか、と思う。
主人公(栞)がいて、行方がわからなくなるヒロイン(兄)を探しにいく。それは、悪い魔女(順子さん)にさらわれて、とらわれている。主人公は、旅の途中で、色んな仲間たち(めぐ、陶子、なつみちゃん、陽一、薫平、双子・・・)に出会う。そして最後には、魔女の城からヒロインを助け出す。
こんなことを考えてみると、なんとなく、江國さんは、なんでもない、ただ冒険の物語を書きたかった、そんなことを考えていそうだ、なんて思ってしまう。
ところで。
これは江國さんの、初期の方の作品だけれど、彼女の小説は、正直、初期の方が好きだな、と思う。
少女のような、危うげな、だけど瑞々しい、この言葉の選び方が、どうにも好きらしい。
思えば、「きらきらひかる」も、あの危うげな感じが、好きな理由のひとつなのかもしれない。


なつのひかり (集英社文庫)なつのひかり (集英社文庫)
(1999/05/20)
江國 香織

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29

January February March April May June July August September October November December
2012(Thu) 17:37

くまちゃん

角田光代

「くまちゃん」  角田光代・著


最初、タイトルが「くまちゃん」なので、「くまちゃん」が延々ふられる話かと思った。でも違った。
ふって、ふられて、の連鎖小説。
世間は狭い、と言うけれど、最後に苑子が出てきたときは、正直、ここでくるか、と思った。個人的に、一番だったキャラクターは、やっぱりくまりゃん。次いでゆりえかな、と。だから、この二人には、もう少し続いてほしかった、なんて思うのです。
ハッピーエンド前提で読む話、というのはよくある。その場合、筋書きというか、先の展開っていうのは、だいたい読めるもので、そこからくる安心感を伴って読み進められる、というのが好きだったりする。
でも、ふられる前提、つまりはまぁ、バッドエンドを前提で読む話、というのはなかなかないように思う。結末は知っているはずなのに、なぜか安心感がない。いや、知っているからこそか、この二人も、最後にはふってふられて、終わってしまうんだ、そう思うと読みながら切なくなってくる。
それでも何故か、ページをめくる手が止まらなかったのは、結末の向こうにあるものを求めていたからなのか。ふられた後、彼ら彼女らが見出す、その先、何を見つけられるのか、それがなければ、この話はきっと成立しない。たぶん、単純なハッピーエンドよりも、これは難しいことなのかな、なんて考えてみた。


くまちゃん (新潮文庫)くまちゃん (新潮文庫)
(2011/10/28)
角田 光代

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28

January February March April May June July August September October November December
2012(Wed) 19:55

エンド・ゲーム 常野物語

恩田陸

「エンド・ゲーム 常野物語」  恩田陸・著

光の帝国「オセロ・ゲーム」の続編。
こっちの方が断然いい。当たり前かもしれないけど。
「裏返す」とか「裏返される」とか、まだ、いまいちよく飲み込めないというか、謎めいているというか。だけど、いい。
この、ぞくぞくする感じ。これだ、これが恩田陸だ。
そんな風に再認識させてくれる。
蒲公英草紙がゆったりめだったのに比べ、こっちは常にぞわぞわしてて、決して中だるみしない緊張感がいいな、と思いました。
なんとなく、「不安な童話」を思い出した。
ストーリーの展開自体も、裏返したり裏返されたり、あとがきにもあるけど、確かに「いろいろ攻めて」ます。
最後は、自分が裏返された気分でした・・。


エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
(2009/05/20)
恩田 陸

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28

January February March April May June July August September October November December
2012(Wed) 19:52

蒲公英草紙 常野物語

恩田陸

「蒲公英草紙 常野物語」  恩田陸・著


前作とは変わって、ひとつなぎの長編。
光の帝国「手紙」の中に出てきた書見台を持つ旧家のことだと思われます。たぶん。
文章の深みとか、巧みさ、そういう基準で見ると、こちらの方がたしかにうまい、という気はするけれど、その分、勢いはないなぁ・・という印象。

登場人物について、なぜか前作を匂わせるキャスティングだったような気がする。「遠目」は、いつの時代でも、仲間を助ける役割を担っているのだろうか。
「しまう」ということについて、前作では、いいなぁ、なんて漠然と感じるだけの能力だった。けれど、改めてこう、掘り下げられると、どこか、少し怖いような、なんとも言いがたい気持ちになった。
単に記憶するだけじゃなく、つまりは、人ひとりをそのまま受け入れる、そういうことだと捉えるとするならば、これは、つらいことだよなぁと思う。
忘れたくないこともあれば、忘れたいことも、忘れなければならないことも、きっとあるわけで、痛みも苦しみも、全部「響いて」しまったら、人間が壊れてしまうんじゃないの?なんて思ったり。
まぁでも、それができるのが常野、なんだろうな。


蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
(2008/05/20)
恩田 陸

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